先週末、飯島の家の工事契約をしました。


ここに来るまでの約2ヶ月は工事費との戦いでした。コロナだったり、海外の事情だったりから工事費が以前より高くなることは想定していましたが、最初に工務店さんから見積りを頂いたときは予算をけっこうオーバーしてしまっていました(数社に見積りをお願いしたので単純に工務店さんの見積もりが高かったわけではありませんので念のため)。

ただそのとき僕の頭の中にはある言葉が思い浮かんできました。

「その1円をけずりだせ」

箱根駅伝のファンの方にはすぐに気付かれてしまいますが、そうです、パクってます。

1円でも予算に近づけるためにお施主さんの元々の要求事項は満たした上でグレードや仕様の変更、代替品の提案、減工と細かいところまで粘りに粘ってなんとか工事契約に至りました。その過程で色々な変更等にご理解いただいたお施主さま、見積変更等の対応にご協力いただいた工務店さんと家具屋さんありがとうございました。

そのような作業は人間でいうと贅肉を落とすような作業でもあると思っています。設計時に過剰かなと思いつつも「あったらいいな」と思うものを見込んでおいて(贅肉は要らないですが、、)予算に応じて優先順位をつけて減らしていく作業は本当に必要なものを考える時間にもなるので決して無駄な時間ではないはずです。たぶん。そう願っています。

飯島の家は改修工事となりますが家族の中心となる居場所をどうつくるか、日当たりがあまりよくない立地に対してどのようにして自然光を室内に取り組むかが大きな課題でした。

これは外観。1階が空いているのでそこへメインの居住スペースを2階から移す計画です。外部の既存の庇を透明な材料に替えます。

次は1階の計画。写真の模型は一番最初に提案したときのものなので現段階とは多少異なりますが、家の中心となるダイニングキッチンの配置や光を部屋の奥まで届けつつ、緩やかに間仕切る曲面の壁によって日常生活が豊かになればいいなと思っています。

9月からの着工となりますが、気持ち的にはこれから5区の山登りが始まるところです。2月のゴール目指してかんばります。
そういえば山の神と呼ばれた柏原竜二さんは飯島町の米俵マラソンにもゲストで参加されていましたね!